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BIRD開発ヒストリー

BIRDの構想は2007年にスタートしました。

きっかけはプロ野球ファンが飛ばすジェット風船を観て頭に浮かんだイメージです。

風船が球場の天井高く飛んでいくシーンは壮観ですが、風船が縮んで落ちていくシーンは「なんとなくブサイクで不衛生」と感じたのです。

と、同時に、フワッと舞うように、カッコよく降りていく紙飛行機が頭の中に描かれました。

風船の代わりに紙飛行機を飛ばして、応援する…

……………

……!!!

本来、日本には千羽鶴で願い事をする習慣がある…。だったらメッセージを込めた紙飛行機を多くのファンと共有するというコンセプトはアリなんじゃないか!? ということで、 BIRDが鳥の姿をしている理由は、BIRDの発想が「応援」→「祈り」→「千羽鶴」だったからです。

ここから、デザインの制約と機能性との戦いが始まったのです。

なんせ、私には紙飛行機力学の知識は無いわけですから、とりあえず鳥の姿をどう表現するのか、から始めました。(結局完成まで、実に7年かかるのですが…)

当時、設計と同時にこの企画が受け入れられるのかを確認するために、某球団事務所に行き、商品化の可能性を尋ねたところ、意外な盲点を指摘されました。

要するに、ジェット風船は上下に飛ぶが、紙飛行機だとグランド内に入る可能性が高く、ゲームの妨げになるということで、早々にこのプランは「ボツ」となるのです。

とにかく、スポーツや企業に存在する熱狂的なファンに、その想いの証となる紙飛行機を創ろう、というモチベーションを保ち、開発は続きます。


開発といっても、やっていることは展開図を描き、作って、飛ばすの繰り返しです。なんの理屈も根拠も無いわけですから、ひたすらトライアンドエラーを繰り返す日々です。


ようやく飛ぶデザインができたと思っても、もっと簡単にとか、紙の無駄を省けないか、正確に作れないか、完成した後に飾れる台座が欲しい、など、その後も設計との格闘は続くのです。おそらくこれまでに万単位で試作しています。(紙の無駄とは言わないでください…)


設計が落ち着いたのは2014年頃です。

その後もマイナーチェンジをしながら、現在の形に落ち着きます。そこで感じたのが『合理的デザインと機能性は一致する』ということ。

紙飛行機の機能を保証しながら、各部の角度、大きさ、パーツの組み合わせ方や点数、紙の無駄と切り取り工数の縮小など、デザインに関わる修正を繰り返した結果、『必然的機能美』を体感することができました。

これは、パフォーマンスに優れた広告にも同じことが言えると、あらためて感じます。

alphathinkのキャッチフレーズ『A PERFORMANCE IS CREATED BY A DESIGN(デザインは力なり)』は、BIRDを創る過程から得た教訓です。

さらに、この『サポーターを象徴する紙飛行機』はalphathinkの理念「ホワイトプロモーション」も象徴しています。

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